【連載コラム】独自の世界観で根強いファンを増やす『秘密結社 鷹の爪』とは ―企業コラボが続々決まるキャラクターの魅力―

【連載コラム】独自の世界観で根強いファンを増やす『秘密結社 鷹の爪』とは ―企業コラボが続々決まるキャラクターの魅力―

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【連載コラム】独自の世界観で根強いファンを増やす『秘密結社 鷹の爪』とは ―企業コラボが続々決まるキャラクターの魅力―

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今回の連載コラムでは、弊社が手掛ける数多くのキャラクターの中から、代表的なコンテンツ『秘密結社 鷹の爪』についてご紹介します。大手メーカーや新聞社、官公庁、自治体などとも幅広くコラボレーションを展開しているため、ご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか。
「『鷹の爪』って何者?」「島根の吉田くんって誰?」といった基本情報から、「どうして人気があるの?」という問いにも踏み込んで紹介していきます。


■「秘密結社 鷹の爪」とは

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 「秘密結社 鷹の爪」(以下、「鷹の爪」)とは、世界征服を企む悪の組織「鷹の爪」の活動を描くアニメ作品です。2006年にテレビ朝日の深夜のアニメ番組『THE FROGMAN SHOW』内で放送されると、その独特の世界観でじわじわと人気を集めます。当時はFlashアニメ(Adobe Flashで作成したアニメ作品)の黄金期とも呼ばれ、ネットにはユニークなFlashアニメが多数アップされていました。そうした時代の煽りも受け、鷹の爪はその後もアニメシリーズ化、映画化、さらには企業や自治体とのコラボレーション展開など、活躍の場を着実に広げていきました。


 表向きはベンチャー企業を名乗り、「人に地球に優しい世界征服」を企む鷹の爪。秘密兵器やロボを作っては世界征服に向けて奮闘しますが、何をやっても失敗ばかり。彼らの野望を阻止するべく戦うヒーロー・デラックスファイターも、正義とは名ばかりの乱暴者です。


 鷹の爪団VSデラックスファイターのやり取りを中心にストーリーは展開しますが、その内容は時事ネタあり、メタ発言あり、本筋の物語とは関係のない小ネタが随所にちりばめられています。ツッコミどころ満載のゆるい世界観が人気を呼び、鷹の爪は一大コンテンツとして成長していったのです。


 ちなみに、鷹の爪シリーズは、監督、作画、声優(女性キャラクターやゲスト声優を除く)に至るまで、そのほとんどを原作者のFROGMANが一人で手がけています。作品の開始から20年近く、未だ変わらないこの手づくり感も、ファンの心をつかんでいる要素と考えられます。


■個性豊かなキャラクターが大暴れ!

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 鷹の爪団を構成するのは、本シリーズの主人公で、団員の保護者的存在である「総統」、赤いマスクがトレードマークの小柄な戦闘主任「吉田くん」、外見はかわいらしい熊だが自称・人間の「レオナルド博士」、おでこに血管が浮き出ている超能力少年「菩薩峠」、コワモテだけど気が弱い「フィリップ」の5人です。どのキャラクターも個性が強く、一方でどこか憎めない、ちょっと抜けたところもあるのが魅力になっています。


 とくに吉田くんは鷹の爪の顔ともいえる存在で、吉田くんの名を冠したX(旧Twitter)公式アカウント( @yoshida_justice)のフォロワー数は、2024年2月時点で25万人以上に上ります。SNSでは作品の宣伝だけでなく、時事ネタ、あるあるネタ、自虐ネタなどを日常的に投稿し、フォロワーを楽しませています。また、吉田くんの島根県出身という設定を活かし、2011年からは島根県庁の任命を受けて島根Super大使(宣伝隊長)としても活動中です。


 そんな吉田くんですが、常に眉間にシワを浮かべているため、外見だけを見ると生意気そうで、かわいげのない若者に見えます。ところが、作中では的外れなアイデアを挙げたり、お色気ネタに反応したり、小さなボケを連発。そこに総統が冷静かつ的確にツッコミを入れながら、ストーリーを展開していきます。キャラクター同士の漫才やコントのような軽妙なやりとりに、ついフフッと笑わされてしまい、「他の動画も観てみよう」と、気づけば鷹の爪の世界観に魅了されているファンも多いようです。


■既成概念にとらわれないスタイルで時代を乗りこなす

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 鷹の爪は、既存のキャラクターコンテンツの概念に留まらない、自由度の高さも大きな魅力です。たとえば、鷹の爪団の団員たちは、動画の内容に合わせて脈絡なくさまざまなコスプレで登場します。学生服を着たり、被り物をしたり、子どもや老人、さらには動物や妖怪にまで......。時代も次元も自由に往来し、どこにいても世界征服という野望に向けて、前進と後退を繰り返しています。


 どんな格好、舞台になっても基本的なキャラ設定は維持しているため、視聴者も違和感なく、むしろ「今回はこう来たか!」と、大胆な変化も楽しんでいます。ツッコミどころ満載、小ネタだらけの鷹の爪の世界観だからこそ、その自由度の高さがファンにも受け入れられているのでしょう。


 そして何より、肩肘を張らずに楽しめるのが鷹の爪最大の魅力といえるでしょう。公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/@taka_no_tsume)に掲載されている動画の長さは、1本あたり数分~10分程度。キャラクターたちによって早口で読み上げられる台詞、テンポよく進むストーリー、短い動画の中に情報がギュッと詰まっているため、視聴者も飽きることなく最後まで動画を楽しむことができます。これはコラボ動画・PR動画でも同様です。


 このスタイルは鷹の爪シリーズがスタートした当初から続いていますが、奇しくも倍速視聴に抵抗がなく、"タイパ" を求める令和の若者の感覚ともマッチしています。鷹の爪が今なお多くの方に愛していただけるのは、そんな時代の流れを(偶然にも)キャッチし、うまく乗りこなしてこられたから、というのも大きいのでしょう。


鷹の爪は、考察が盛り上がる大作アニメや、"推し活"が捗るような愛らしいキャラクターだらけのコンテンツとはいえないかもしれません。そういった領域とは異なる独自の位置にいる作品だからこそ、企業や自治体とのコラボレーション、SNSでの発信などを通して、息の長いコンテンツになったといえます。独特の世界観でファンを魅了し続ける鷹の爪とのコラボレーションを、ぜひご検討ください。


 このようなキャラクターを活用したブランディング戦略についての無料ウェビナーをDLEでは毎月開催しております。当ウェビナーでは、連載だけではお伝えしきれない、事例や定量データもお伝えしております。匿名性の質疑応答もコンテンツとしてございますので、是非ご興味のある方はご参加ください。


次回コラムは、鷹の爪団を活用したキャラクターマーケティングについて具体事例を用いて解説します。


▼今後開催予定のウェビナー
3月下旬開催予定
・キャラクターマーケティングの新常識(仮)
4月下旬開催予定
・平均再生回数170万回「そろ谷のアニメっち」のキャラクターマーケティング戦略

ウェビナーページリンク: https://www.dle.jp/jp/lp/seminar/

ウェビナーの具体的な日程はメールマガジンや当社HP等で随時お知らせしますので、ご期待ください!

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