社長ブログ

2008年5月21日 22:46

DLEのビジネス(2)

5月2度目のブログとなる今回も、「週刊エコノミスト」の記事を引用しつつ、DLEのビジネスを説明していきたいと思います。



■エコノミスト: 「製作費が安い、制作期間も短いとなるとクライアントからは喜ばれますが、逆に、仕事は増えるが儲からないという構図を自ら作り出すことになりませんか?」


□椎木: 「DLEが普通のアニメ制作会社だったら、おっしゃる通りです。

ですが、DLEでは、映画やテレビ等のマスメディアを活用して、自社のコンテンツやキャラクターを視聴者に認知させ、付加価値をつけることを重要視しておりますので、認知があるキャラクターを活用して宣伝して頂く→更なる認知に繋がる→キャラクターの価値が更にあがる・・・というスパイラルは、DLEにとって、とても有難いことなのです。若いタレントが出演料を安くして、テレビに激しく露出し、人気者になっていく、というモデルと同様ですね。

一方これまでは、マスメディアでメジャーになったキャラクターや映像を、すぐに携帯電話やYouTubeといったニューメディアで流すことはできませんでした。それは、権利処理が非常にやっかいだからです。原作者、それを出版する出版社、それを放送したテレビ局、出資した出資者、それだけではなく、監督や声優とか、それらの関係者の意見を調整し、権利を処理しないと使えなかったのです。

DLEが、05年にスタジオを設立したのは、煩雑になりがちなこういった権利をすべて掌握できる原作者の立場に立ち、クロスメディアでも、あるいは海外でも支障なく展開できるようにするためなのです。

現在、DLEは認知の高いコンテンツやキャラクターの権利を100%持ち、ニューメディアへの展開にも積極的に取り組んでいます。ですので、様々な企業やメディアに対して、DLEのキャラクターを使った商品のプロモーションの提案をしたり、ネットや携帯ビジネスが課題のクライアント様にユニークなプロモーションの提案をしたりといった、いわゆるコンテンツおよびキャラクターの2次利用事業及びソリューション事業で利益をとっていけるのです。DLEでは、それをエンタテインメント・ソリューション事業と位置づけています。」



今、映像業界において、DVDやグッズにおいて、大きな利益を見込むことは難しい状況になっています。海外展開も以前と比べると、かなりの向かい風が吹いています。そんな中、DLEでは、DVDやグッズにおいては着実なヒットを目指しつつ、2次利用事業やソリューション事業では大きなアップサイドを狙う、という形にビジネスの比重をシフトしています。

次回は、DLEのFLASH業界への思いを、今回同様「週刊エコノミスト」の記事を引用しながらお伝えしようと思っています。
2008年5月13日 00:11

DLEのビジネス(1)

知人からDLEって何をやっている会社なの?とよく尋ねられます。

DLEは、FLASHというツールで制作したアニメーションを用いて、他人がやってこなかったいろいろなビジネスを仕掛けていて、なかなか一言で説明するのが難しいんです。

DLEは、時として映像ビジネスのコンサルティング会社であったり、次世代型マーケティング会社であったり、広告代理店業務や映画の製作や配給、そして玩具も作ったりしますので、DLE=FLASHアニメスタジオとお考えの人には知られざる側面がいろいろとあるのかもしれません。 

2ヶ月程前に毎日新聞社発行の「週刊エコノミスト」に、DLEの記事が掲載されたのですが、その記事にDLEの業務内容や方向性がうまくまとまっていますので、5月のブログでは、その記事を引用しながらDLEの知られざる側面をご紹介したいと思います。



■エコノミスト : 「御社と他のアニメーション制作会社との違いを教えてください。」

□椎木 : 「われわれ自身は、アニメーションを作っているという意識はまったくありませんが、ともかく、他の制作会社との完璧な違いはスピードの速さです。FLASHというソフトと、クリエイティブな才能を掛け合わせることで、良質で刺激のあるコンテンツを、ものすごいスピードで大量生産できるのです。それによって、今まで何億円もかけて制作していたものが数百万円で済んでしまう。あるいは、何カ月もかかっていた制作期間を数日に短縮できる。そうすることで、すべてのパラダイム(枠組み)をシフトさせようとしているのです。」

■エコノミスト : 「パラダイムをシフトさせる具体的な方法は?」

□椎木 : 「たとえば、通常数社の出資による「製作委員会」を組んで作るテレビアニメーション番組を、DLE1社による出資とすることで、番組の権利をすべて自社のものにして、その二次利用を思いのままに展開する事業は、圧倒的低コストな制作機能により可能にできました。
(数分の作品なら1日で制作できるので)その週の時事ネタを入れた風刺アニメーションを金曜日のニュース番組で放送してもらうことは、圧倒的な制作スピードにより可能にできました。
また、今までコストが高すぎて実現されてこなかった、モバイル専用のアニメーションやCMを、世の中に認知されているキャラクターを利用しつつ低予算で実現する・・・そうした、映像に関連する、今まで可能とされてこなかったあらゆることを、速さと才能でブレークスルーしていく、それが我々のビジネスモデルです。言葉は悪いですが、その最初の"標的"が、古い体質が残りつつも世界に大きな市場がある、日本のアニメ業界だったということです。」


 

今まで映像制作会社というものは、そのジャンルを問わず、下請け的な会社がほとんどでした。TV局等から制作費をもらって、その制作費より安い値段で映像を制作し利益を得る、というビジネスモデルです。

このビジネスモデルでは、映像制作会社は、お金を出してくれる会社との間に隷属的な関係がどうしても生じてしまうのです。 

私は、以前より、メディアとコンテンツオーナーの関係というものは対等であるべき、と思っていました。しかし、対等対等と言うは易しですが、本当の意味で「対等である」と主張するためには、金銭的依存からの脱却と、メディアが一目置くようなコンテンツを作り上げるクリエイティビティーの2点が最低限必要だと私は思っています。

そこで、DLEは、最初の勝負として、FROGMANという才能と共に作り上げた作品に賭け、テレビ朝日とABC向けに、「THE FROGMAN SHOW」をDLE一社による提供&製作で仕掛けたわけです。かなりのリスクをとりましたが、今のDLEがあるのは、この勝負に出た結果なのです。

次回は、上記の勝負に出た後に、各所に展開しているDLEの権利ビジネスのことを、再度「エコノミスト」の記事を引用しながら説明させて頂こうと思っております。

最近の記事

アーカイブ

RSS

会社情報

Public Relations